« 会員募集 | トップページ | 石鎚山、剣山(2009/03) »

硫黄尾根(2006/05)

硫黄尾根山行報告 2006.5.2-63_2
メンバー:鈴木裕之、久保田琢也
コースタイム
5月3日(水)(快晴)
高瀬ダムの上9:30~12:15湯俣12:30~12:53河原~13:20プラトー1450m~15:50 P1手前
4日(木)(快晴、雲なし)
5:45 出発~5:55 P1~7:52 P6~8:20小次郎のコル~10:34硫黄岳~コル 12:40~13:36南峰
5日(金)(晴)
5:05 出発~中山沢のコル8:50、9:05~9:43赤岳(P1)~白樺台地 11:10~12:20西鎌尾根~14:50千丈乗越15:05~16:25槍平
6日(土)(高曇り)
6:30出発~10:30 新穂高温泉

2年前に計画した硫黄尾根山行、今回やっと実現した。

5.2
 22:30 車で高槻駅まで送ってもらう。
 高槻22:45 大阪23:03
 すでに きたぐに は入線していて、乗客で一杯であった。
北陸方面だけではなく、信州方面の人も集まってきて、すごい人である。自由席は150%はあったでしょうか。通路を通れないくらいで、昔のスキー夜行列車を思い出しました。しかも、立っている人も多く、当方は翌日の行動もあるので、無理にでも中の方に入り、通路にすわりこむ。しかし、通路に座らないようにとの放送には腹がたった。
一番後ろの車両には、西淀労山の伊東さんたちも、ちゃんと席に座っている。中程までいくと、パートナーの久保田さんもいて、よかった。その横の通路に座り込む。
2時頃だったか、久保田さんが席を替わってくれた。久保田さんも、そのうちに座席に座れたようだ。

5.3 快晴
 翌朝、糸魚川でポッポの早川さん、川端さんに会い、信濃大町からタクシーに同乗させてもらい、 高瀬ダムまで行く。ここは昨日の朝まで雨であったという。
七倉のチェック・ポイントで登山計画書を提出し、ゲートを開けてもらって高瀬ダムの上まで行く。1220m
 ほかに硫黄尾根の2人パーティ。先行は北鎌の3パーティ、硫黄尾根の2パーティ。
ザックをまとめて、準備運動をして、9:30最後に出発する。先行パーティを追い越し、途中で車道から歩道になり、雪道になったので登山靴に履き替え、そのうち早川パーティに追いつく。
 12:15湯俣 1320m?で休憩をしているときに、早川パーティは追い越していった。
 12:30 発、12:43吊り橋、高巻きをして、12:53河原に降りたところにケルン。さらに高巻き道を注意しながら行くと、後ろ上方に赤テープがある。 13:00笹のブッシュをかき分けて登る、わずかに踏み跡がある。踏み跡が明瞭になり、雪になり、13:20プラトー1450mにつく。もっと下からの踏み跡がついていた。その取りつきは気づかなかった。14:40 1770m
急登、先行者の2パーティのテントを越し、15:50 P1が見えるところで、テント場とする、2020m。2人用テントがやっと張れる場所をピッケルで整地する。雪を溶かすと、黄色みがある、黄砂の影響か。
 夕食は、ベーコンとキノコ・青菜・タマネギのスープとアルファ米。18時、無線で交信するも、誰もでない。

5.4 快晴
 4:00起床、昨夜の残りを使った雑炊。5:45 2番手で出発。いよいよ硫黄ジャンダルム群。
2  5:55  P1、P2,P3までリッジ通しに進む。P3に残置シュリンゲ、「カンノ」の名前。菅野くんのシュリンゲだ。懐かしさを覚える。千丈沢側に2ピッチ懸 垂。トラバースしてコルへ。P4,P5,P6とリッジ通しに越え、7:52広い雪面のP6、2145m。P6からははい松帯を一部はかき分けて下る。
 8:20 小次郎のコル。ここから硫黄岳まで急登。10:34硫黄岳、2425m(実際は2556mであるので、130mの誤差がでている)、硫黄尾根の最高峰。広い雪面を下って、進むと硫黄台地。はい松帯を下り、しばらく行くと岩稜帯。ルートがよくわからない。踏み跡も見失う。先行パーティと一緒にルートを探す。 湯俣側に1ピッチ分クライムダウンするも(ここで小石と砂のガレ場をクライムダウンしているとき、足場がくずれすべる。1m?ほど落ちましたが、その際左足のアイゼンが引っかかったようで足首に痛み・軽い捻挫のようだ-注:左足首靱帯損傷)、その先がわからず登って戻り、千丈側のダケカンバにシュリンゲが掛かっているので、そこまでクライムダウンして立木で懸垂。登り返してコルへ。湯俣側にシュリンゲとカラビナもついているのでさらに懸垂。ここからは更に下るのかどうか。久保田さんが稜線まで偵察にいくと、支点があるという。下りすぎたようだ。10m登り返して懸垂(ここが雷鳥ルンゼらしい)、コルにようやく到着、 12:40。ここからは南峰までよく見える。雪面を急登し、13:36南峰、2335m(2460mくらいか)。一面雪面で、一部ハイマツがでている。早いけれども、双耳の南側をテン場とする。ピッケルで整地し、テントを張って昼寝。暑いくらいである。
 4時頃より、水作りをする、きれいな水である。暖まっていて、すぐに溶ける。夕食はチーズいりレトルトカレーだ。それに、海藻サラダとイワシ天である。
夕17:15、早川さんより無線がとどく。いま北鎌のコルについたとのこと。ご苦労様。他に、だれもでず。

5.5 晴れ、かすみがかかっている
 3:00起床、ラーメンとごはん。早くに準備できたので、4:00~4:30待機、5:05 2番手で出発(実は、3番手であった)。
 下っ て、いよいよ赤岳ジャンダルム群。P1,2は湯俣側をトラバース。先行パーティに追いつき、一緒に行動。P3はリッジ通し。P4は3ピッチ懸垂。P5を通り、P6はピークを湯俣側に巻く。P7は湯俣側を下りかけたが、千丈側雪面をトラバースきみに懸垂してコルへ、一緒に行動しているパーティのダブルロープを使わせてもらう。しかし、ここは湯俣側を巻き、クライムダウンすればよかったようだ、後続パーティにはそのように伝える。P8は湯俣側を岩伝いに大きくトラバース、さわった岩が剥がれたり、おいた足場が崩れたりし、大きく足を開き、腕を伸ばしたりしてトラバース、非常に緊張する。雪壁をクライムダウンして、中山沢のコル8:50休憩9:05。
 ここから大きな雪壁を急登する。途中でホイッスルを聞き、追いついてきた後続パーティから緊急事態と聞いて、もっていた無線機で連絡を取る。1人が滑落したらしい(ジャンダルム群で一緒に行動したパーティである)。無線で外部に緊急事態を呼びかけるも反応な し。ともかくも、西鎌尾根まで急いで、救援の連絡をとることになった。このあたりから、ダブルアックスで登る。9:43赤岳(P1)、赤岳主峰群、ほぼ リッジ通しに進む。どこがP2だか3だかわからない。途中両側がスッパリと切れ落ちたナイフリッジを緊張して進む。大きな雪面を登ると広い雪面の白樺台地にでる11:10、ダケカンバが1本生えている。もう1つのパーティが追いついて、ここで後ろと交信すると、 丁度外部と連絡が取れたところであった。交信を集中して、警察に連絡を取ってくれることになったようである。急ぎすぎて、乾燥した空気にのどを痛めたよう だ。12時過ぎ、ヘリコプターがやってきた。現場湯俣沢側の沢筋を探している。沢の中程でホバリングしている、相当滑落したようだ。
 12:20西鎌尾根。夏道がでている。1Lの水を持っていたのだが、久保田さんとともに水が不足してきた。疲れて、スピードがでない。中程から尾根道が雪で覆われてきたので、アイゼンをはき直す。
 14:50 千丈乗越15:05、初め夏道がでていた、大きな雪面を下っていく、ところどころデブリがある。16時頃穂高キレットの上をヘリコプターが飛んでいる。 16:25槍平着、避難小屋を覗くが、まっ暗なので、テントを張ることにする。張る場所をさがしていると、どこからか「スズキさーん」との声、声の主をさがすと黄色いサングラスをかけたお姉さん、誰だったかな、すぐには思い出せない。何のことはない、2日前に別れた川端さんであった。メガネをかけるだけでわからないものだ。15:30に着いたという。
早川、川端のテントの隣にテントを張る。小屋の屋根から溶けた水が落ちてきているので、雪を溶かさなくてすんだ。肩の小屋から運んだビールをいただく。乾いた喉に、とても美味しい。
 夕食 おこわアルファ米、高野とーふ(きのこ、青菜入り)、みそ汁

5.6 晴れ・薄曇り
 4:50 起床、山菜雑炊(中華スープ、わかめを入れる)みそ汁、6:30出発。早川さん、川端さとん一緒にルートファインディングをしながら下山、沢筋からデブリ。途中トレースを見失う、高巻きをしたり、雪がとぎれたり、踏み跡が消えたりして結構迷う。結局沢沿いに下ってきた。林道はもっと上であった。
 10:30に新穂高温泉に無事到着。温泉にはいり、11:40のバスで高山へ、新穂高、平湯では桜が満開であった。こぶし、木蓮、レンギョウも満開である。13:40の特急に乗る。
帰宅して、硫黄尾根の滑落事故の事を探したが、誰も情報を持っていないようで、またどこにも記事も無く、探してみたがわからなかった。


« 会員募集 | トップページ | 石鎚山、剣山(2009/03) »

2. 国内山行」カテゴリの記事

コメント

硫黄尾根の滑落事故について、骨折はしたが、奇跡的に助かったとの報告を受けて、胸をなで下ろしました。その報告は次のページです。

http://www.big.or.jp/~arimochi/sounanjiko.houkoku.06.07.22.01.html

投稿: すずき | 2010年9月25日 (土) 22時51分

以前、どっかのページで硫黄尾根での滑落事故のことを読みました。おっそろしいところへ行く人がいるものだなあと思っていました。その記事のなかにカランクルンという山岳会名が出ていたので、検索してみると・・・いかなる障壁からも自由・・・かっこええじゃん!
今、会員です。家族、職場、お金、時間、体力、技術・・・どうすればこの障壁を越えられるのでしょうか? おせーて!

投稿: (よ) | 2009年11月 1日 (日) 19時28分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1289826/32024210

この記事へのトラックバック一覧です: 硫黄尾根(2006/05):

« 会員募集 | トップページ | 石鎚山、剣山(2009/03) »