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ペルー ブランカ山群 2016年6月〜7月

2016年6月16日 〜 7月6日
南米ペルー ブランカ山群
ピスコ5752m・アルパマヨ南西壁5949m・キタラフ北壁6036m登山
【斎藤留美子】

1.高度順応を兼ねてピスコへ
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6.16 日本〜カナダ(トロント)〜ペルー(リマ) 移動
6.17 ペルー(リマ)の空港に早朝1時半に到着するも、全員の荷物は出てこず。乗り換えをしたカナダのトロントにまだ荷物は置いてあるらしい。今日は、ワラスまで車で移動する予定だったのだが荷物が来ないことには登山が開始できないので荷物を待つことにする。早ければ今日の夜の便で荷物は来るらしい。
夕方までリマ市内の天野博物館に行き観光。夕方8時、空港に確認しに行くと、9個中7個のみ到着していた。あと2個は、今コロンビアのボゴタにあるらしく、2日後にリマに来るらしい。困った。これ以上待つと登山行程に影響してくるので、リマに荷物が届いたら、次の移動場所のワラス送ってもらうよう手配して、私たちは、深夜バスで先にワラスワラスへ移動することにする。

6.18 朝4時過ぎ、ようやくワラスの町に到着。本来今日は朝から高度順応のトレッキングの予定だったが、荷物がなく、装備がないので、最低限の装備をレンタルと購入をするため、眠い目を擦りながら、午前中に町へ探しに行く。
なんとかトレッキング装備をそろえ、昼から近くの国立公園に車で移動し、4200m付近を夕方まで少し散策。ムカムカした吐き気と頭がクラクラしてくる。うー空気薄い。夕方にワラスのホテルに戻り宿泊。
今日は、自分の荷物が届いていないので着たきりスズメ状態のままだが日本を出てから何日ぶりかにベットの上で眠れる。

6.19 今日も朝から青空が広がりいい天気。今日も、順応のため、ハトゥンマチャイという場所までトレッキングに行く。近くまで車で移動し、4600mの丘まで歩いて登る。ゆっくり登っているのだが、なかなか息が上がり苦しい。
山頂からは、ワイワシュ山群の山並みが美しく見えた。ゆっくり下山し、ワラスのホテルに戻る。
明日から最初の登山、ピスコ5752m峰が始まるのだが荷物がまだ届いていない。調べてみると、今まだリマにある、という話だ。困った。どうするか、これからの登山には、きちんとした装備がなければトレッキングと違うので、登れない。
これ以上荷物を待つと行程を変更する必要があり、もっと短期間で登れる山に変更するか、話合っていると、エージェントからワラスのバスターミナルに荷物が届いた、とのうれしい連絡が入った。急いでタクシーに乗り、荷物を受け取りに行く。
私の荷物ともう一人の荷物の不足していた2個が届いていた。やったあ、うれしい。
これでようやく着替えれるといううれしさと、明日から本来の登山が無事できるという安心感を感じた。やれやれ。よかった。

6.20 昨夜の内に、荷物の整理をし、ピスコ登山に向けて準備。
朝8時、ワラスの町を出発。ヤンガヌコ谷という、ワスカランとワンドイの間にある谷から入る。ピスコ峰は、このワンドイの北側に位置する。
12時、3600mの登山口の湖畔から出発。花々が咲く美しい谷のため、観光バスがどんどんやってくる。
ロバに私達の荷物と隊の荷物を積み、登山スタッフたちと共にゆっくり景色を楽しみながら登っていく。
16時過ぎ、今日の幕営地、ピスコベースキャンプ4600mに到着。広く平らな草地で、ぐるりと峰々に囲まれた場所。ワスカラン、チョピカルキ、チャクララフ、ピスコ、ワンドイに見下ろされた美しい場所。
今回では初めての高所での宿泊なので、身体がまだ順応中のためかひたすら寒く感じる。キッチンスタッフが作る夕食を食べ、テントで就寝。

6.21 朝8時朝食、9時30分ベースキャンプ出発。今日は、ハイキャンプ4850mまで行く。モレーン状のガレ場を3時間かけて、足場の良さそうな場所を選んで右に行ったり左に巻いたり、登ったり少し下ったりしながら越えて行く。氷河が出てくる手前のモレーンの中の平らな場所がハイキャンプ地。
12時30分、ハイキャンプ到着。なかなか空気が薄く、荷物が重く感じて息がすぐに上がる。キッチンスタッフが、昼食とお茶を用意してくれる。それを飲みながら、ゆっくり過ごす。急に動くとクラクラして倒れそう。高所に来たなあ、と感じる。17時、夕食を食べ、テントで就寝。夜中は結構冷えるので防寒着をしっかり着込んで寝る。

6.22 今日はピスコのアタック日。午前0時半 起床、午前1時 朝食、午前2時 HC出発。ヘッドランプを付け1時間ほどガレ場を登り氷河の取りつきへ。そこで、ハーネスとアイゼンを付ける。3人一組でロープでつながって登る。
そして、氷河へ取りつく。取りつき部分はガリガリの氷で固い。トップのアグリ氏(現地ガイド)がロープでしっかりと確保してくれる。アイゼンをしっかりと蹴り込みながら登っていく。
しばらく行くと雪の斜面に変わり、傾斜も緩くなり歩きやすくなった。いくつもの小さな丘のようなピークをどんどん越えて登っていく。空は、満点の星。天の川も良く見える。P6220119_2
やがてピスコの頂上が見えてくる。そこからがとても長い。クレバス等が多数あり、それを避けながらグルっと大回りしたり、右に行ったり左に行ったりしながら徐々に近づいていくため近く感じるが実際は時間がかかり、遠い。
午前6時過ぎ、少し空が明るくなり始める。隣のワンドイや谷向かいのワスカランが赤く染まってくる。美しい。やはりワスカランはどっしりしている山容で存在感が大きく目立つ。
山頂へ向けての最後の急登を登っていると日の出になった。サングラスをかけ、山頂へ向かう。
午前7時15分、ピスコ5752m峰登頂。風もそれほど強くなく、晴天で、眺めは素晴らしい。これから登るアルパマヨやキタラフなどの峰々が美しく見渡せた。気温は低く、持っていた防寒着をすべて着込む。
全員登頂し、記念撮影をして下山開始。登ってきた道を順調に下り、9時半、氷河の取りつき地点、10時過ぎHC着。
ここで少しお茶を飲みなら荷物の撤収をして、BCまで下る。13時半、ベースキャンプ到着。今日は朝早く出て、かなりの行動時間だったので、HCからの下りは、かなり疲れが出て、息も上がりなかなかハードだった。今日はこのままBC泊。

6.23 朝7時起床。ピスコ登山は終わり、今日はカルアスの町まで下るだけ。
ダイニングテントは、早々と撤収され、青空の下で朝食。白い峰々に囲まれ朝日に照らされながらの食事。気分がいい。荷物をまとめ、下る準備をする。ロバも荷物を運ぶためにすでにやって来ていた。
9時過ぎ、BC出発。天気がよく、のんびり景色を楽しみながら下る。11時過ぎ、ヤンガヌコ谷の登山口下山。ここで車に乗り、カルアスの町へ。ホテルに着き、洗濯をしてこの日は終わり。

6.24 今日は一日休養日。近くの温泉に行ったりして、ゆるゆると過ごす。天気は今日もよく、暖かいのでウトウトと眠くなる。ここは乾燥していて、昨日洗濯した物は全て乾いた。よかった。
夕方から、明日からの登山に向けて荷物の整理と準備を始める。今度はアルパマヨ峰とキタラフ峰に登る。隣合って位置しているので、同じハイキャンプに滞在したまま2峰登る予定。
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ピスコ山頂からワスカラン方面を望む

2.アルパマヨ南西壁フレンチダイレクトルートへ続く


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